SO Pack Plugin Image Overlap の使い方

はじめに

　対象としているのは SO Pack Plugin のインストールが出来ている方かつ Surface Map を理解している方です。 主題は地形の任意の場所を好きな色(テクスチャー）にすることです。これが出来るようになると細かく自由な表現ができるようになります。 なお、本説明に間違いが無いことは保障致しません。ご了承ください。

1. 基本

　例題と使用する地形とワールドファイルです。Surface Map はデフォルトに対してグリーン部分のレイヤーを追加した単純なものです。
地形(GrayScale)レンダリング結果

さて、Surface Layer は左のようになっていますが、簡単に説明するとBase Surface(上側）で指定した色をAdvanced Distribution(下側)で指定したエリアに適用するというものです。 SO Image Overlap ではこれらをユーザーの任意の色、エリアを指定することができます。

　Plugin の使い方は Base Surface は Color の隣の[Tex]ボタンを、Advanced Distribution も同様に[Tex]ボタンで Plugin を指定します。

1. ２つの Image Overlap

Surface Distrib. version と RGB Texture Version の２種類があります。名前から分かるように Surface Distrib は上記説明における、適用エリアに相当するもので Advanced Distribution 側で 使用します。RGB Texture は Base Surface で使用します。ただ、両者は同じ Plugin で混在使用が出来るようになっています。 しかし、このような使い分けをしておくのがベストでしょう。

1.1 Surface Distrib

Texture画像としてはこれを使用しました。 Distribution に関してはデフォルトのものがあります。例題におけるグリーンの分布です。これに対する Texture画像の Overlap には４つのパターンがあります。その違いを表にしてみました。
Total Overlap既存のDistribution を無視し、Texture画像だけになる
Additive既存のDistribution とTexture画像が足し合わされる。そのため、図のようにTexture画像の丸の中にある既存のDistribution部分が強調されています。これは 100% の Coverage より強いもので使用には少し注意が必要かもしれません。
Transparent直訳では透過モードで、黒の部分が透明になるので既存のDistributionが見えて 、それ以外（丸）は Total Overlap になります。
Subtractive直訳では引き算モード、Texture部分が非適用エリアになります。

　個人的にはデフォルトの Additive を使用しています。しかし、その場合は既存の Distribution (Coverage)は 0%(?) にしてます。 この場合は Total Overlap と同じになります。上手く組み合わせて使用できます。

1.2 RGB Texture

　基本は Surface Distrib. と同じで Surface Distrib. がグレイスケールとすると RBG Texture は RGB (そういう名前ですが)に拡張されていると解釈できるでしょう。 例題としての Texture画像はこれを使用しました。同様に各Overlap の効果を見てみましょう。 色の変化を理解するために既存の色を(Rd,Gd,Bd)とし、Texture画像の色を(Rt,Gt,Bt)とします。
Total Overlap既存の色（グリーン）が無視され、Texture画像の色が Surface Distribution に適用されます。表示色は(Rt,Gt,Bt)
Additive既存の色とTexture画像が足し合わされます。表示色は(Rd+Rt,Gd+Gt,Bd+Bt)となります。(この例題ではちょっと分かりにくいですが)
Transparent黒が透明になってその他は Total Overlap となります。
Subtractive既存の色から Texture画像の色を引いた色になります。表示色は(Rd-Rt,Gd-Gt,Bd-Bt)となります。(これはあまり使わないでしょう)

2.まとめ

　RGB Texture を使用しなくても色毎の Surface Distribution の Texture を作れば同じような事が出来ますし、個人的にはそれでほとんど間に合っています。 ですので、まずは Surface Distribution を使いこなせるようになりましょう。もちろん、Surface Layer での設定なので各Layer の重ね方も考慮に入れる必要があります。 後はなんといってもいろいろ試してみることです。例題に使用したファイルの著作権は放棄しますので、ダウンロードしていろいろ試してみるとよいでしょう。

以上

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