新井素子著「ぬいぐるみさんとの暮らしかた(新潮社)」から引用。 「ぬいぐるみの近代化は、1902年、モーリス・ミクトンにより、始まりました。それにはこ んなエピソードがあります。セオドア(テディ)ルーズベルト大統領は、ロッキー山脈に熊 狩りに行った際、自分の足元に追い込まれた仔熊を、可哀相で撃つことができませんでした。 その話を聞いたミクトンは、ぬいぐるみの熊に大統領の名前を付けたいという手紙を書き送 ったんです。大統領は、こころよく、彼の名前を使うことを許可し、そして、最初のテディ ベアが生まれました。テディベアは最初は、わずかな数が売られているにすぎませんでした が、でも、1906年頃には、爆発的に売れるようになっていました。こうして、ぬいぐるみが 人気商品となり、瞬く間に数が増えたことは、ぬいぐるみの種に多様化をひきおこしました。」 ということらしいです。つまり、今のぬいぐるみのルーツってことなんかな。