4.頭を作る

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頭を作る

顔は人形の命。ここで、全体の雰囲気が決定するので、念入りに作りたいものです。顔を作っていると、ほんのわずかな違いで、美人になったり不美人になったりするのは、面白い発見です。整形美容医師の気持ちがよく解る^^; どうせ作るなら、オーラを発する顔を作りたいもんだ、と思うのですが、これが難しい(とほほ)。
それと、ある人から「この頭は頭に脳味噌が入っていないみたい」と指摘され、頭が高くなるように追加(頭ってでかいもんなのだな)。頭の重量が重くなってしまった^^; 失敗失敗。頭のつけかたにもよりますが、思いと、ちょっと横にしただけで、顔がいろんな方向を向いてしまうのです。

1.発泡スチロールで芯を作る

発泡スチロールは、芯といっても最終的には取ってしまうので、頭の中は中空になります。発泡スチロールは、粘土が5ミリくらいの厚さになることを考えたサイズで作ります。鼻などの小物は不要です。

2.粘土を貼り付けていく

5ミリくらいの厚さになるように、粘土を貼り付けていきます。目と耳を覗く部分(鼻や口など)は、このときに最終に近い作ってしまいます。粘土があまり厚くなると、頭が重くなるので注意。重いと、ボディと組み合わせたときに、自然に下か上を向いてしまいます。安定性も悪くなります。

3.後頭部を切断する

粘土が固まったら、中をくり貫くために、後頭部をカッターなどで切り離します。切り離したものは、最終的にまたくっつけるので、とっておきます。

4.発泡スチロールを抜く

彫刻刀などを使って、発泡スチロールを全部取り除きます。

5.首の穴を作る

首の関節がはまるように、首の部分にまるい穴をあけます。左右センターになることを忘れないように。首の位置は、とても全体のバランスに影響してくるので、前後の位置も正しくなるようにします。

6.目の回りをくりぬく

仮に作ってある目の部分を、大きく丸くくりぬきます。頭蓋骨の目の部分の穴を想像すればよいでしょう。

7.目を入れる

入れる眼球は、この時点で用意しておきます。そうしたら、眼球を入れつつ、目を丁寧に作っていきます。まぶたなどは、眼球を入れてから、そこに薄い粘土を被せるように作ると、自然に実際の目に近くなるように思います。

8.みがく

顔が気に入らないと、後で後悔するので、納得いくまで調節します。また、顔が奇麗でないと、やはりかわいそうなので、よくみがきます。みがくというのは、サンドペーパーで削るという意味です。サンドペーパーを根気よくかけると、表面がとても滑らかになります。最初は粗い目のサンドペーパーで凹凸を減らしていき、最後に細かい目のサンドペーパーで仕上げます。

最後の作業

私の場合、以上で一旦、頭の作業は終了しています。そして、最後に次の作業を行っています。

1.首の球を入れる

作っておいた球を入れて、固定します。もちろんこの時点で、球には溝を入れて、ピアノ線も組み込んでおく必要があります。
Chap3を見た方なら、ピンとくると思いますが、私のやった頭の方に球を埋めこむというのは、けっこうめずらしいみたい。また、ボディに付けた方が、首の座りがよくなりそうです(実際、私のやった方法だと、頭がかくかくする)。このとき問題となるのは、ゴム紐をひっかける場所です。これについては、脳天の内側にフックのようなものを取り付ければよいみたい。あるいは、あらかじめ頭の中に、首の穴よりも大きなフック付きの物体を入れておいて、そこに引っ掛ける方法もあるかと思います。

2.ふたをする

ふたをすると、もう何も直せなくなるので注意。やはり、これはボディなどを全部作ってから(つまり一番最後)にしたほうがいいと思います。

3.耳を付ける

耳は、形が複雑なので、けっこう作るのがイヤな部類です。私は粘土を貼りつけてから、いきなり作ってますが、別に作ってから貼りつけたほうがいいかも。耳の位置ってかなり微妙なので、仮に付けてみて、場所を調節する必要があります。

4.みがく

ふたをした部分とか、耳をつけた部分をサンドペーパーでみがきます。ごしごし。

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