○1997/4月某日
バーナーをハンズで購入。燃料カートリッジの上にバーナーの金具を取り付けるというもの。真上に火が出る。あと、店の人にいわれるままに、バーナーワークで使う針金と、く離剤(粉)と、ガラスを冷やすときに使う、発泡スチロールを崩したみたいなやつを買う。
○1997/5月某日
バーナーに火をつける。火力が強くて、すげー恐い^^;;;(ほんと、下手すると火事である)。やり方は、金属の棒とガラス棒をバーナーの上でニジニジして、適量溶かして取るというもの。初めてのせいもあって、これはなかなか難しい。ガラスって水飴の濃いやつみたいで、どうしたらいいかわからない。ガラスに何を押しあてて整形するかも、よく考えたら知らなかった。
ガラスの特性を初めて実感。ちょっとでも温度差のあるものをくっつけると、すぐ割れる。つまり、かなりゆっくりと熱を下げる必要があるってこと。だから専用のガラスを冷やすためのものが必要なんだな。
○1997/5月某日
ガラスとは関係ないけど、ちょっとひよって、自由樹脂を買ってきた。これは熱い湯に入れるとやわらかくなる粘土みたいなもの。あちちっ、と騒ぎながら、こねこね。おもしろいけど、けっこう形にするの難しい。頑張れば、こういうので目などを作るのもおもしろいかも。でも、もう飽た。
○1997/5月某日
今度は電気炉で型取りすることを考えた。そのための購入したのは「シロタ」というメーカーの七宝焼き用電気炉「スーパープチ」。この機種は、デジタルで温度設定&温度表示できるのが売り。小さな覗き穴もあった。値段は5万円くらい(ついこのあいだユザワヤで3万5千円くらいで安売りしていた。くやしいなぁ ^^;;)。
型をとるには、耐火石膏というものを使う。店にたずねたら、後型取りをするには、素焼き粘土くらいしかないようだ。ハンズやユザワヤにもなかなかないので、今回はユザワヤに注文。1kgで500円程度。メーカーは吉野石膏の「ハイストンC2」。
取り敢えず実験。まず、石膏で型を作ってみる。作り方は簡単。石膏を容器に入れ、水を入れてかき回す。水が多すぎないように少しずつ入れる。なんか、水の量か、かき回し方かわからないけど、場合によって石膏の強度に違いがあるようだ。どして?
それを容器に入れる。流し込んだら、ビー玉を半分うめこんでほっておく。そのまま乾かす。
十分乾いたら、ビー玉を取って、ガラスを入れる。ここで困ったのが、うちにバーナーワーク用のガラス棒しかなかったってこと。小さいガラスが欲しいのに、どうしたらいいか(溶かすの面倒だし)。しかたがないので、ユザワヤでガラスコーナーにあった、おはじきみたいなガラスを購入。とりあえず2色のガラスを1つの型に入れて溶解。
ちなみに、ガラスには種類(ソーダガラス、クリスタルガラスなど)がいろいろあって、それぞれ膨張率や融解温度が違うので、いっしょにすると必ず割れるのだそうな。同じ種類のガラスのみいっしょにできるんだって。しかし、買ったガラスの融解温度がどれくらいかはやってみるしかわからんな。
取り敢えず、温度は700度。一般的にガラスの融解温度は700度〜850度くらいみたい(やはり温度表示付きを買ってよかった)。ちなみにビール瓶なんかは、かなり高温でないと解けないらしい。
700度に達したところで、すぐスイッチをオフ。冷やして出してみる。いちおう、2片のガラスがくっついた。光沢も変化なし。しかし、完全にとけるところまではいってない。次はもっと温度をあげるぞ。
○1997/5月某日
ここで、ガラス目の構造から、作り方をもう少し練りこむ。買ってきたやつを見ると、だいたいこんな感じだろう。
図入る
そこで、まず石膏で図Aのような型を作って、真ん中に黒ガラスを入れ、その上に白ガラスを入れてみる。次に、図Bのような型を作って、真ん中に透明ガラスを入れ、そのうえにAで作ったのを入れ。上の隙間に白ガラスを入れればできるんじゃないだろうか。
図A+図B
取り敢えず、図Aの型を作る。しかし、こんな型、どうやって作ったもんだろう。そこで、2段階流し込み方を考える。まず、石膏を半分流し込んで、中央のくぼみだけ作る。次に円で囲んで、もう半分石膏を流し込む。左官屋にでもなった気分。でも、望みの型はできた。
○1997/5月某日
型にガラスを入れる。ここで、やっぱり「細かいガラス。できれば粉ガラスがほしいなぁ」と思う。しかし、前にかったおはじきガラスを金槌で思い切りたたいても、いっこうに割れる気配なし。そこで、ガスレンジにガラスを熱して、水で急激に冷やしてみる。ジュッとなるが、変化なし。金槌で叩いてみる。きゃはは。割れる割れる。多分、これをあっくんが見たら、笑われるに違いない。はは。
またまた釜入れ。今度は、温度を820度くらいまであげてみる。あげたら30分くらいそのままにして、冷やす。おお、今度は解けてる。思い切り。しかし、今度は色があせてしまった。透明度がなくなっている。これは熱しすぎたためもあるかもしれないが、本(ユザワヤで買った「だれでもできるガラス工芸(文遊社)」は、参考になる)を読んだら、ガラスを細かくして溶かすと、透明度が下がるとかいてある。次は、温度をもうちょっと下げて、ガラスも片も大粒のを選択してやってみよう。
○1997/5月31日
デザインフェスタにいったら、ガラス工房(ガラス入りの指輪なんか作っているとこ)があったので、のぞいてみる。そしたら、キンチョールみたいな燃料カートリッジで、横に火が出るハンドバーナーを使っていた。「これいいじゃん」と思って聞いたら、そこらではあまり売っていないらしい。バーナー買うなら、こっちのほうがよいです。これ使えば、炉を使わなくても、型をとって、ガラス入れて、ハンドバーナーでガンガン熱することができそう。もしかして炉なんて必要ないかも。見つけたら、かっちゃおっと。
あと、ガラスを作っても、仕上げで表面を研磨する必要がある。リューター(電動式の工具)とか、ダイヤペーパー(ダイヤの粉のヤスリだと思う)ってものがいるのだそうだ。調べなくちゃ。
○1997/6月10日
再度、型を使って挑戦する。温度を750度くらいで焼いたら、透明度をたもったまま解けてくれた。まあまあの状態だ。
○1997/6月24日
ユザワヤであれこれ物色していたら、すごいいい方法を思い付いた。これまでの方法でどうもうまくいかないのが、瞳孔などの真円ができないことだったんだけど、七宝焼きのコーナーを見ていたら(これまで七宝焼きがどういうものかまったくしらなった)なんと丁度よい大きさの盛り付けよう銅板があるじゃないの。これなら、模様を描いたりするのも自由。縁も金属光沢がでる。最終的に白目や透明部分をどうするかが問題だけど、これはいけるかも。にこにこ。