7.手足を作る
●腕と腿を作る
上腕、前腕、大腿、下腿ともに、微妙な曲線を描いていて、簡単ではありません。また、これらを作ってみて、あらためて難しいと感じたのは、いずれも左右対象に作ることです。いい方法があるかというと、ないです(あらら。なんかいい方法があったら教えて)。パソコンのグラフィックソフトなら、左右反転なんか屁でもないのに。くすん。
Noahさんのコメント:左右対称というのは難しいですよね。手足のバランスとかははじめのうちは設計図みたいなのをかいてチェックしながら作っていくしかありません。
1.木柱で芯を作る
- 頭やボディ同様に、発泡スチロールを芯にして作ってもよいのですが、2度ほどやってみたところ、どうにもかっこうよくできない。そこで、このような方法を考えてみました。まず、木の柱を用意して、新聞を巻き付けます。大腿などは、厚めに新聞を巻き付けて、大腿の形にします。そしたら、芯に新聞がくっつかないように、薄っぺらいビニールの紐を巻き付けておきます。
2.粘土を巻き付ける
- 粘土を粘土棒を使って薄っぺらく伸ばします。これを適度な幅と長さに切って、のり巻き状に巻き付けます。これで、粘土の量も比較的均一になり、極端にでこぼこしなくなります。あとは、手作業で実際の腕と腿に近づけていきます。
3.木柱を抜く
- 粘土が固まったら、木柱を抜きます。あとは、長さをカットしたり、微調節にはげみます。
4.球が収まる穴を作る
- 片側の端の穴を完成させます。あらかじめ球を作っておいて、それを押し付けたり、稼動させて、丁度よく調節します。
5.球をくっつける
- その反対側には球を組み込みます。彫刻刀などを使って、球が収まるように削っておき、球を入れて粘土でくっつけます。
さて、ここでワンポイント。人形を自力で立たせるには、腰の位置も大切ですが、それとともに膝が逆に折れない工夫が必要です。それには、膝の球を右図にように大腿と下腿が接触させるように作ります。これで、前側には曲がらなくなります。この処理は、下腿と足の関節についても行っておくと、より立たせやすくなります。
6.みがく
- 手足は服を着ても見えやすいので、よくサンドペーパーで磨きましょう。
●女の子座りさせたい
人形によっては、女の子座りしているものがあります。これを実現するには、大腿の裏側を下腿が収まるように思い切り深くえぐっておきます。丁度ジャックナイフが収まる感じでしょうか。
●手と足を作る
私の場合は、粘土を使っていきなり手足を作っています。しかし、特に手の指などは細く、折れやすいので、それを考えて次のように作るといいようです。
1.芯を作る
- 特に手を作るときには、あらかじめ針金で手の形を作り、そこに紐を巻き付けておきます。
2.粘土をつける
- 粘土を貼り付けていきます。私は手に表情をつけてしまうのが好みですが、普通は脱力した手にしておくのがいいみたいです。爪も、ちゃんと作った方がいいでしょう。
3.球をつける
- 丁度いい位置に球をはめ込んで粘土で接着します。ちなみに、写真の足は、球を掘り起こしたものです。こういう方法もあり。
4.みがく
- 指と指の間は磨きにくいのですが、できるだけサンドペーパーで磨きます。