9.毛髪をつける

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毛髪を付ける

髪もまた人形の命。これは、すべてが完成して、一番最後につけます。毛髪は、直づけする方法と、かつらを被せる方法があります。かつらは、人形専門店などに売っていますが、頭に合うかどうかはわからないので注意。ここでは直づけの方法を記してみたいと思います。

1.材料を考える

通常、人形用として売っているのはナイロン(ポリエステル?)製ですが、ユザワヤの日本人形コーナーにいくと絹の髪も売っています。本職の人の中には、人毛を使う人もいるようです(怨念がこもりそう)。その他、毛糸などを使うのも面白いかも。

2.髪の毛を束ねる

まず、髪を一定の長さに切り揃え、横に並べます。次に、右図のように、一方の端を接着剤でくっつけます。こうして、横幅5cmほどの束をいくつも作ります。

3.頭に貼り付ける

頭の下の方から上に向かって髪の束を貼り付けていきます。

4.脳天の処理

右図のような髪の束を作り(倍の長さの髪を用意し、真ん中をミシンなどで縫う。そして広げる)脳天に貼り付けます。
もっと綺麗な分け目を作るには、脳天に穴を空けます。中分にしたいなら、手前から後頭部にかけて縦長の穴をあけて、ここに髪の束を差し込み、広げます。丸い穴にして、ここに髪の束を丸めて差し込み広げれば、つむじっぽくなります。

Noahさんのコメント:てっぺんに穴を開けるのは、前髪、横髪を張った後そこにずぼっと髪の束をいれて全体を覆うのです。そーすれば、ほらてっぺんはげになりません。日本人形の作り方の本によくのってますよ(私はめんどいのでやらない。いつもかつら)。

Yukiさんからの質問:髪の毛を付けるときに てっぺんに穴を開けてそこに髪の毛をズボっと入れるとありますが、入れただけでは抜けてしまいますよね(たぶん)。とめる方法はありますか? やっぱりボンドとかでとめるのかな?

質問に対するレミさんのコメント:もちろん、髪の毛はボンドで止めます。丸い穴に入れるのなら髪を束にしてボンドをタップリつけて糸でしっかりゆわえる。これを穴の深さ(5mm位)にカットしてボンドでつける。少しボンドが横にはみ出しても良い(一番上の髪にボンドが染込まぬ程度)。

5.髪をセット

髪の毛を切りそろえたり、カールさせたり、思うがままです。

かつら作りに挑戦

かつらがいいのは、後で髪型をいくらでも変えることができること。作ることは決して不可能ではないと思うので、チャレンジしてみては...^^;

レミさんの小さい人形の髪の毛は、端をミシンで縫ったみたいに、ノリも使わずに、とてもきれいに束ねてあるので、すごく気になって聴いてみました。

レミさんのコメント:あれは「みの」と言ってカツラにする前の物です。羊毛なのでバラバラでは困るのであの状態でわけてもらいます。普通の髪は小束にして指のはばぐらいに広げてボンドをしっかり付けてどんどん張っていきます

植え込み法

KatanDOLLの写真を見ると、中にはリカちゃん人形のように、1本ずつ植え込まれているものもあります。これは、粘土がやわらかいうちに挿していくのでしょうか。不明。

Noahさんのコメント:髪の直づけは、絹地に職人さんが植毛するらしいです。ミシンでだだーっとやるとこもあるみたいです。ずっと前にシモン先生の人形ができるとこをTVでやってて、植毛の職人さんや目玉作りの職人さんの仕事風景もあっておもしろかったです。

信太康治さんのコメント:これが今一番わからないところなんですが・・・映画などで使われるゴムで作ったかぶり物は、生乾きのときに1本づつ植えていくと聞きました。植えるのは長い毛を半分に折って先が鍵になった金具で折ったところを埋め込んでいくということです。それを聞いて粘土が生乾きの時にやったらどうかと思ってますが塗装などを考えると・・・?

眉毛

これは、色鉛筆とか絵の具で描いているものがほとんどではないでしょうか。私が見た中では、粘土で眉毛の凹凸を作っているものもありました。実際の毛を植え込んでいるのは見たことないけど、そういうのもありでしょう。

まつげ

これは、つけまつげを買ってきて(うー、はずかしくて買えないぞ)、先っちょをちょん切って、のりで貼りつければよさそうです。まつげをカールさせる器具を使えば(名前知らない)、お目めぱっちり。

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